はじめに
働きながら米国株や米国株を含む投信に投資していると、毎日のニュースを追うのが大変です。市場は常に動いており、経済指標や企業決算、FRBの政策発表など、影響を与える要因は無数にあります。しかし、全ての情報を網羅的に把握するのは時間がかかります。
そんなときに役立つのが生成AI（ChatGPTなど）です。ChatGPTを活用すれば、膨大なニュースを短時間で整理し、重要なトレンドや市場の動向をおおまかに把握できます。
本記事では、AIを活用したニュース要約のプロンプトを紹介し、さらに実際に2025/2/21の米国株下落要因をChatGPTで分析した結果を共有します。
生成AIで米国株のニュースを効率的に整理するプロンプト
生成AIを活用するメリット
- ニュースを短時間で要約し、効率よく情報を取得できる
- バイアスの少ない視点で市場の動向を整理できる
- 特定のテーマ（インフレ、金利、企業決算など）にフォーカスした分析が可能
おすすめのプロンプト例
以下のプロンプトをChatGPTに入力することで、市場のニュースやトレンドを整理できます。
- ニュースの要約:「直近の米国株式市場に関するニュースを簡潔に要約してください。特にS&P500やナスダックの動向、経済指標、FRBの政策に関する重要なニュースを中心に整理してください。」
- トレンド分析:「最近の米国株式市場のトレンドを分析してください。市場の上昇・下落要因、主要セクターのパフォーマンス、投資家心理の変化を教えてください。」
- 個別株の分析:「Apple（AAPL）について、直近1週間の重要ニュースと株価への影響を要約してください。」
これらのプロンプトを活用すれば、毎日の市場動向を手軽に把握できます。
実際にAIに昨日の米国株下落要因をまとめてもらった
2025年2月21日、米国株市場は大幅に下落しました。そこで、ChatGPTを使ってその要因がどこまで整理できるか試してみました。
2/21の米国株市場の下落要因
- 要因①: 経済指標の悪化
- 2月の米総合購買担当者景気指数（PMI）速報値が50.4と、前月の52.7から低下し、2023年9月以来の低水準に。
- 1月の米中古住宅販売戸数が前月比4.9%減の408万戸と、4ヶ月ぶりの減少。
- 要因②: 主要企業の業績見通しへの懸念
- 小売大手ウォルマートが通期業績見通しを下方修正し、事前予想を下回る内容に。これが市場全体のセンチメントを悪化させた。
- 要因③: 半導体セクターの下落
- フィラデルフィア半導体指数が3.28%下落。特にエヌビディアは4.1%の下落と、ハイテク株の売りが加速。
- 要因④: 地政学的リスクの高まり
- 国際的な緊張が高まり、安全資産への逃避が進んだことでリスク資産である株式市場に売り圧力が発生。
- 特に中東や東欧における不安定な状況が投資家心理を冷やした。
- 要因⑤: バークシャー・ハサウェイの現金比率上昇
- ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが過去最高水準の現金比率を維持していることが報じられ、市場の警戒感を強めた。
- 「バフェットが積極的に投資していない」という事実が市場のリスク回避姿勢を強める要因となった。
感想
- 経済指標の悪化や企業の業績見通しの下方修正は、ソースがあったほうが嬉しい。ソースも出してとプロンプトで指定したほうがいいかも
- 下の方の要因になってくるとぼやっとしており、具体性がたりない気がした
- 網羅性はややクエスチョンマークか
まとめ：AIを活用して効率的に情報収集を！
- AIを使えば、短時間で市場ニュースの初期的な整理ができる
- 毎日の株価変動の背景を簡単に把握可能
- 投資判断を補助するツールとして、生成AIを上手く活用しよう
上記の感想で述べたように、数字の正確性や網羅性はまだまだこれからといったところではありますが、初期的な整理としては時間短縮になりそうな印象を受けました。ただChatGPTを含めたツールは日々進化しておりますので、みなさんもChatGPTを活用して、効率的に情報収集を進めましょう！
